続・オセロを催したゲームについて
- 0:本記事について
- 0.5:*事前注意*
- 1:はじめに
- 2:思考を奪い合うオセロ
- 3:ワインオセロ入門
- 3.5:参照資料
- 4:ワインオセロ戦法入門(シラフ)
- 5:考察
- 6:安全化・公平化
- 7:終わりに
0:本記事について
本記事はCCS †裏† Advent Calendar 2020 - Adventarの25日目の記事です。
前日:24日はこまつなさんのボルテの記事です。
行動力と技術でtool作り出しちゃうCCS感あふれる記事とPUCのほうのアドカレ長すぎてビビりました。
0.5:*事前注意*
本記事は飲酒にかかわる記事です。正直これをCCSのアドカレに書くのは少し悩みましたが、一番の着目点は飲酒ではなく、特別なルール化でのオセロ戦法なので執筆&投稿に至りました。よって、注意事項として以下のことを記しておきます。
・本記事執筆者は成人済みです(後述)
・本記事は飲酒を奨励する旨は全くございません
・本記事の趣旨はあくまでもオセロの戦法です
1:はじめに
皆さん1年ぶりです。今年もこの聖なる日の担当、裏アドカレの大トリを務めさせていただく運びになりました、モリブデンです。皆様はクリスマスいかがお過ごしでしょうか、私はシフト希望を特に出さなかったらバイトをぶち込まれました。繁忙期なのでせっせと働いています。
今回も私が個人的に考えてみたオセロ()の戦法について書いていきますが、前回同様論理が至らない点もございますのでどうか温かい目で読んでいただけると幸いです。
2:思考を奪い合うオセロ
さぁ、あいさつの前に書いた通りオセロの記事なのに飲酒が関連いたします。つまり、今回話題にするオセロは普通のオセロとは一風変わったものという事です。Twitterでもちょくちょく見かけるものなので君のようなカンのいい読者(ガキ)はお気づきかもしれません。
そう、今回題材にするのはこちら!!!
そう、ワインオセロです!!!!
ワインオセロについて
赤白ワインとコップを用意し赤ワインのコップを黒石、白ワインのコップを白石に見立てオセロをし、裏返す代わりに中身を飲んで変化後の色のワインを注ぎます。注ぎすぎはやめましょう。
このオセロの面白い点は酔うことで通常の思考能力が奪われる点です。経験者の人に話を聞いたところ重要な局面で判断を誤るといったことが実際にあったそうで、この話を聞いて興味を持ちました。
この特殊なオセロ、ワインオセロ特有の戦法とは何か、今回も前回同様それっぽく強そうなオセロの戦法を考えていきます。事前注意でも書いたように酔いが重要ではなくゲームのデバフ時の戦法のような考え方と思ってください。
3:ワインオセロ入門
ワインオセロの特徴は上でも言ったように裏返せば裏返すほどワインを飲むことで酔うので思考能力が低下します。正直、酔いという不確定な要素は思考実験的遊びにおいて邪魔です。ですのでまず、下地を整えましょう。
以下の条件を仮定します。
- プレーヤー二人は同量のアルコール摂取によって同程度の思考低下を起こす。
- コップに注がれるワインの量は常に一定。
- 時間経過等での状態変化は考えなくてよい。
このようなことを仮定し考えると、裏返すコップの数、特に相手との裏返したコップ数の差が大きければ思考能力で相手より優位になれます。よって今回はこれに着目して話を吸埋めていきましょう。
3.5:参照資料
あと、ここらへんで前回紹介した知識や考えを使い始めるので1年前の記事も載せておきます。以下この記事を前回の記事と称します。(まあ1年前から何も書いていないのでこんな大昔の記事でも名実ともに前回なのですが)
4:ワインオセロ戦法入門(シラフ)
先ほど裏返す数を少なくすると言いました、特に序盤に差が開けは序盤の有利が得られ前回の私の戦術を考えれば、これが戦法として考えられます。また、終盤は嫌でも裏返す数が積み重なって酔ってしまうため、結局戦法なんて考えてる余裕はないでしょう()。とりあえず、この前半、裏返す量を減らし相手は多く裏返せなければならない戦法を中心に考えていきましょう。ただ、明らかに弱いと考えられる手はいかに裏返す数が少なく愚策とみなします。思考力的優位ができとしても、隅がとられていては厳しいでしょう。
また、経験者の話より安全性の観点から8✕8オセロではなく6×6オセロでやるのが良いと聞いたので2種類考えていこうと思います。
6×6オセロ版
あんまりなじみないので6×6オセロについて調べたのですが、8×8オセロと違い確実に後手有利であり最善でも後手VS先手=20VS16で先手が負けると証明がされているようです。(前回の対称性に着目し選択肢があるのは後手という考察的には結構うれしい情報でした。)
ただ、先ほども述べた通りこのオセロでは常に最善手を考えるようなことは難しいでしょう。軽く考えていきましょう。
先手は対称性を崩さないので後手の動きを考えてみましょう。
まず番地を振っておきます。
以下後手の選択肢3つを示しています。
1に置くと
平行に3つ石が並びます。この時先手後手が同様に少ない数裏返す戦法をとると、先手は1つ裏返す選択肢は斜めに2通り、真ん中に置くやり方が1通り、2つ裏返すのは左右に2通りあります。この時、隅に隣接(斜めも含む)マスに手が伸びるのは愚策であるため。残すは5c、5dの2通りに絞られます。
5c→後手の選択肢がほとんど2つ裏返すか隅に隣接するものになるため先手有利
5d→後手は選択肢の価値の振れ幅も数もあり優劣が付きにくい
2に置くと
自明に悪手です。閉廷
3に置くと
1に置いたとき同様に考えると次の先手の3e、4eが残る
3e→後手の選択肢がほとんど2つ裏返すか隅に隣接するものになるため先手有利
4e→後手に選択肢が十分であり優劣が付きにくい
総評
まとめれば2は超絶有利、1、3でさえ先攻が適切な場所に置けば序盤の主導権を握り、酔い方次第では後手必勝のゲームでも判断ミスで先手に勝機があると言えるでしょう。
8×8オセロ版
※8×8オセロでは6×6オセロに比べてマス数が約1.8倍かつ後半ほど裏返す数は増えることを考えると簡単に見積もってもこちらのほうが2倍は裏返すと考えられ、危険であるため6×6オセロよりお勧めできません。
前回の記事より前半はボックスから出ることは望ましくないので、ボックス内だけに着目します。
6×6オセロと同様後手の3択を考えましょう。
1に置くと
上記同様先手の返しは6d、6fとなります。
6d→後手は2つ裏返すかボックス外になるため後手不利
6f→後手に選択肢が多く優劣つかない
2に置くと
先手の選択肢が多く優劣が付きにくいが、3dに置くと対称的になり後手に決定権あるため後手有利だと考えられます。
3に置くと
選択肢が多く一概に優劣が言えるものではないです。
特に、どれを選んでも後手にも選択肢が多く残ります。
総評
8×8オセロは6×6オセロより複雑であり、先手後手の必勝も証明されていないため、多くのことは考えられませんが、1が後手にとって不利だという事だけ頭に入れておけば後手は大きく不利ではないでしょう。
5:考察
できるだけシラフの状態でアドバンテージを稼ぐという考え方で考察しましたが、先手後手にとって有利不利になる一手は存在するためそれを抑えていくことは大切そうです。
6:安全化・公平化
ワインオセロは裏返した数に応じてデバフのかかるルールと簡略化できます。これをアルコールに頼らず、確立などの要素で再現できないか少し考えました。プログラムを組んでゲームに起こしてもいいのですが、元に忠実にボードゲームでの再現を考えます。
まず裏返した数をカウントし、酔いの段階を事前に設定しておきます。
段階を例えばシラフ→酔い1→酔い2→酔い3とします。
そして毎ターン置きたい場所を2つ優先度を決め、酔いの段階に応じて第一優先場所をシラフでは100%、酔い3では50%の成功率にし、サイコロでも振れば再現できるのではないかと思います。
ゲームを組む場合にはもっとスマートにできるでしょう。()
やる気があったら作るね。
7:終わりに
基本後手有利だと思っているので、全人類白ワイン苦手だったら6×6オセロで後手有利に対してよりハンデになるなとか思いました()。
くどいようですが本記事は飲酒を助長する記事ではありませんのでそこだけご了承ください。もしやりたいときはルールとマナーを適切に守ってね☆
では皆さんメリークリスマス